トヨタのミドルサイズミニバン「ヴォクシー」が2026年5月の一部改良でアップデートされ、再び注目を集めています。現行型は2022年に登場した4代目ですが、今回の改良で内外装・走行性能・装備の各面が見直され、より完成度の高いモデルへと進化しました。
まず特徴として挙げられるのが、ボディサイズのバランスの良さです。全長約4.7m、全幅1730mm前後という扱いやすいサイズながら、3列シートを備えた7人乗り・8人乗り仕様が用意されており、家族利用から多人数移動まで幅広く対応できる点が支持されています。
今回の改良で大きな転換点となったのがパワートレインの整理です。従来設定されていた2.0Lガソリンモデルは(福祉仕様を除き)廃止され、1.8Lハイブリッドに一本化されました。これにより、環境性能と燃費性能を重視したラインナップへと統一され、実用性と時代性を両立する方向へシフトしています。
外観デザインも刷新され、より引き締まった印象へと進化しました。フロントグリルにはブラック加飾が施され、存在感と上質感を強調。新たに設定されたブラック系ボディカラーでは、グリル周辺も統一感のある仕上がりとなり、より精悍なスタイルを演出します。さらに17インチアルミホイールも新デザインとなり、切削光輝とブラック塗装を組み合わせた足元が採用されました。
灯火類や視認性の面でもアップデートが加えられ、LEDヘッドランプやデイライト機能付きランプが標準装備化されています。上位グレードではプロジェクター式LEDの選択も可能となり、デザイン性と機能性の両立が図られています。
室内空間では質感の向上がポイントです。シフト周りやスイッチパネルにピアノブラック加飾が採用され、上級グレードではスエード調素材やステッチ仕上げが追加されるなど、触感と見た目の両面で高級感が強化されています。さらにメーターディスプレイは大型化され、情報視認性も向上しました。
走行面ではサスペンションの調整により乗り心地が改善され、防音材の見直しで静粛性も強化。日常走行から長距離移動まで、より快適なドライブ環境が整えられています。また4WDハイブリッドには雪道走行をサポートする専用モードも追加され、幅広い環境への対応力が高まりました。
こうした進化を経た新型ヴォクシーの価格帯は約375万円からとなり、装備内容を考えると競争力のある設定といえます。
さらに注目されているのが、ヴォクシーをベースにした特別仕様モデルの存在です。2列シート・5人乗りに再構成し、広大な荷室空間を確保したコンプリート仕様では、車中泊やアウトドア用途にも対応可能な設計となっています。専用のラゲージボードや追加装備により、日常からレジャーまで幅広く活用できる点が特徴です。こちらの価格は約412万円前後に設定されています。
デザインの質感向上とハイブリッドへの統一、そして使い方の幅を広げる派生モデルの登場により、新型ヴォクシーは“ちょうどいいミニバン”から一段進んだ存在へと進化したといえるでしょう。

